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FXエンジニアード

プログラマーのトレード

RSIにボリンジャーバンド組み合わせ有名手法検証

2025年5月26日 by esupiderman

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RSIとボリンジャーバンドを組み合わせた手法って本当に勝てるの?

と、FXトレーダーなら、きっと、疑問に思ったことがあると思います。

このRSIとボリンジャーバンドの組み合わせは、多くのトレーダーが愛用する組み合わせ手法の一つであると考察されます。

さて、RSIとボリンジャーバンドは、どのように合わせて使われているのでしょうか?

今回は、RSIにボリンジャーバンドを組み合わせた手法のを、実際の検証結果とともにお伝えします。

RSIにボリンジャーバンドを組み合わせたFX手法とは

RSIにボリンジャーバンドを組み合わせた手法は、テクニカル分析の世界では「鉄板コンビ」と呼ばれることもあります。

なぜこの2つのインジケーターが相性抜群と言われているのか、その理由を詳しく見ていきましょう。

RSI(Relative Strength Index)は、相場の買われ過ぎ・売られ過ぎを数値で示してくれる優秀なオシレーター系指標です。

一方、ボリンジャーバンドは価格の変動範囲を視覚的に表現してくれるトレンド系指標。

この2つを組み合わせることで、「価格の位置」と「相場の強弱」を同時に判断できるようになります。

つまり、RSIを相場の強さを測るフィルターの役目を持たせて、ボリンジャーバンドの精度を上げるという目的とされています。

具体例

ボリンジャーバンドの±2σライン付近で価格が反転する可能性が高い
その際にRSIがレベル30以下(売られ過ぎ)または、70以上(買われ過ぎ)を示していれば、逆張りのチャンスなど

この組み合わせにより、単独で使うよりもダマシを減らし、勝率を向上させることが期待できます。

RSIとボリンジャーバンドの入れ方MT4・MT5・トレーディングビュー

「設定方法が分からない」という声をたまに聞くので、主要なプラットフォームでの設定手順をご紹介します。

MT4・MT5での設定方法

MT4・MT5では、以下の手順で簡単に設定できます。

RSIの設定
「挿入」→「インディケータ」→「オシレーター」→「Relative Strength Index」
期間:14(デフォルト)
レベル:30と70に水平線を設定
ボリンジャーバンドの設定
「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Bollinger Bands」
期間:20(デフォルト)
偏差:2.0
適用価格:Close

MT5に外部インジケーター.ex5ファイルを入れる場合については、こちらを参照してください。

トレーディングビューでの設定

トレーディングビューでは、より直感的に設定できます:

チャート上部の「インジケーター」ボタンをクリック
検索窓で「RSI」と入力し、追加
同様に「Bollinger Bands」を検索して追加
各インジケーターの設定は歯車(六角形)マークから調整可能

どのプラットフォームでも、基本設定のままで十分機能しますが、あなたの取引スタイルに合わせて微調整してみてください。

ボリンジャーバンドとRSIの逆張り手法の勝率などを検証

さて、皆さんが最も気になる部分、実際の勝率や総損益などを検証してみましょう。

ボリンジャーバンドとRSIを使った逆張り手法は、複数の考え方のものがあります。

まずは、RSIの70が買われ過ぎなので、そろそろ、反転するのではないかという考え方のロジックです。

ボリバン2σ+RSI買われ過ぎ・売られ過ぎエントリーとクローズ条件

70 30 ↓
売りエントリー RSIが70以上を示していて、終値がボリンジャーバンド+2σを下に抜けて確定した場合
売りポジションクローズ ミドルラインを下に抜けた場合または、エントリーしたローソク足高値を超えるまで逆行して終値で確定した場合
買いエントリー RSIが30以下を示していて、終値がボリンジャーバンド-2σを上に抜けて確定した場合
買いポジションクローズ ミドルラインを上に抜けた場合または、エントリーしたローソク足安値を超えるまで逆行して終値で確定した場合
ボリンジャーバンド パラメーター 20
RSI パラメーター 14
通貨ペア USD/JPY
時間足 1時間足
検証期間 2024年5月23日 から 2025年5月23日

この内容で、ストラテジーテスターで検証してみましょう。

検証結果

検証結果は、総損益はマイナス、勝率は、売り買いともに30%前後という結果になりました。

±2σからミドルバンドまでなので、損小利大になっていないにも関わらず、勝率も低いので、良いロジックとは言えないですね。

やはり、RSIが70を超えていても安易に反転すると考えるのは厳しいようです。

むしろ、トレンドが強いから逆張りは控えると考えるべきかもしれません。

ボリバン2σ+RSIレンジエントリーとクローズ条件

今度は、RSIの買われ過ぎや売られ過ぎの場合を対象にするのではなく、RSIがレンジのときにボリンジャーバンドの逆張りを作動させる考え方の手法を検証します。

ここでは、レンジの定義をRSIが、レベル40~60の間に位置しているときとしています。

手法の変更点は以下の部分です。

売りエントリー RSIが40-60間を示していて、終値がボリンジャーバンド+2σを下に抜けて確定した場合
買いエントリー RSIが40-60間を示していて、終値がボリンジャーバンド-2σを上に抜けて確定した場合

レンジの定義をRSIが、レベル40~60の間にしたボリンジャーバンドの逆張り手法の検証結果は以下のようになりました。

検証結果

総損益:-132.27
売り勝率:50.98%
買い勝率:61.02%

買いも売りも勝率50%を超えていますが、スプレット負けになっています。

ミドルバンドまでが利幅なので、損小利大にはなりづらいので、利幅を伸ばすか、勝率をあげるかの選択になってきます。

今回は、このロジックをEA化して、MT5のストラテジーテスターで検証しています。

もし、相場環境を見ながらRSIで以外の部分でもレンジ相場か見極められれば、トレードできその辺は、トレードするしないを、うまく調整できるかもしれません。

RSIとボリンジャーバンドのスキャルピング

ここまで、1時間足チャートなど、中間的な長さで検証してきましたが、こんどはスキャルピング気味でトレードした場合をみていきましょう。

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この手法でスキャルピングはできる?

上記と同じロジックで、今度は5分足で検証してみましょう。

検証結果

総損益:-2159.54
売り勝率:51.25%
買い勝率:51.38%

5分足での検証結果も勝率51%で、1時間足の場合と同じよな結果になりました。

勝率50%超えですが、やはり、リスクリワードが1:1くらいなので、スプレット負けでマイナスとなってしまいました。

つまり、こういったスキャルピングトレードは、相当な勝率を出さなければいけないトレード方法なので、高い技術が必要だと思います。

勝率を低くしても結果的にプラスになりやすいトレードの方が、日々のトレードでは、気が楽だと思います(私はこっち派です)。

その他スキャルピングトレードの注意点

スキャルピングでこの手法を使う際は、以下の点に特に注意してください。

  • スプレッドの影響:短時間取引ではスプレッドが利益を圧迫します
  • 経済指標発表時は避ける:急激な値動きでダマシが増加
  • 流動性の高い時間帯を選ぶ:東京・ロンドン・ニューヨーク市場のオープン時間帯

RSIにボリンジャーバンドを組み合わせる際の注意点

どんなに優秀な手法でも、注意すべきポイントがあります。

ここでは、実際にトレードする際に気をつけるべき重要なポイントをお伝えします。

RSIの欠点は何ですか?

RSIは確かに便利な指標ですが、完璧ではありません。主な欠点を理解しておきましょう。

トレンド相場での機能不全

RSIの最大の弱点は、強いトレンド相場で機能しにくいことです。

上昇トレンドが続いている時、RSIが70を超えても価格はさらに上昇し続けることがよくあります。

これは「ダイバージェンス現象」と呼ばれ、多くのトレーダーが引っかかる罠でもあります。

私も初心者の頃、「RSIが80なのになぜ下がらない?」と困惑した経験があります。

レンジ幅に左右される感度

RSIの数値は、計算期間内の価格変動幅に大きく影響されます。

ボラティリティが高い相場では敏感に反応し、低い相場では鈍感になります。

この特性を理解せずに機械的にトレードすると、思わぬ損失を被る可能性があります。

対策方法

対策方法
±2σ内に約95%のデータが収まる
±3σ内に約99.7%のデータが収まる

これらの欠点を補うために、以下のような工夫ができます。

相場環境の確認 日足でトレンドを確認してから短期足を見る
複数時間軸分析 1つの時間軸だけでなく、上位足も確認
他指標との組み合わせ ボリンジャーバンド以外の指標も参考にする

ボリンジャーバンド2σに入る確率と期間(インジケーターを作って検証)

統計学的な観点から、ボリンジャーバンドの特性を理解しておきましょう。

理論上の確率

統計学では、正規分布において、

±1σ内に約68%のデータが収まる
±2σ内に約95%のデータが収まる
±3σ内に約99.7%のデータが収まる

つまり、理論上は価格が±2σを超える確率は約5%ということになります。

実際の相場での検証結果をインジケーターを作って1年分を検証

しかし、実際の相場は正規分布に従わないため、この理論値とは異なります。

実際に、MT5のインジケーターを作って検証してみました。

検証期間を2024年5月23日から2025年5月23日にして検証

±2σ到達の定義 ±2σを髭で到達していること
反転の定義 ±2σ到達している足の次のローソク足の終値足で+2σ内に戻ること
ドル円1時間足で1年間検証した結果

実測値が、26.40%よいう結果になりました。

理論値と比べるとだいぶ差があり、相場には「ファットテール現象」が存在することが分かります。

つまり、±2σタッチでの逆張りは思ったより頻繁に発生するということです。

また、反転率は50%を超えた約65%なので、完全にこのロジックは良くないというわけでもないです。

上手く、トレンド方向に乗れれば勝ち目があると思います。

ドル円5分足で1年間検証した結果

5分足でも同様の結果となりました。

バンドウォーク現象への対処

強いトレンド時には「バンドウォーク」という現象が起こります。

これは、価格がボリンジャーバンドの外側に沿って動き続ける状態です。

この現象を見極めるポイント
ボリンジャーバンドの幅が拡大している
中心線の傾きが急になっている

バンドウォーク時は逆張りを避け、トレンドフォローに切り替えることも検討しましょう。

RSIとボリンジャーバンドの分析まとめ

今回の1年間にわたる検証で明らかになったのは、RSIとボリンジャーバンドの組み合わせは思ったほど簡単ではないということです。

RSI買われ過ぎ・売られ過ぎ手法では勝率30%前後、RSIレンジ手法では勝率50%を超えたものの、いずれもスプレッド負けで総損益はマイナスという結果になりました。

この手法は単独での機械的なトレードではなく、レンジ相場での補助的な判断材料や他の分析手法と組み合わせた総合判断の一部として活用する方がいいのかもしれません。

実践する場合は、デモトレードで十分な検証を行い、厳格な資金管理のもとで段階的に習得することが重要です。

RSIにボリンジャーバンドを組み合わせた手法は「聖杯」ではありませんが、FX相場は、そのほとんどがレンジ相場なので、このようなレンジ相場のトレードについては、学習価値が高いと思います。

単純な組み合わせだけでは安定した利益は困難であることを理解し、より総合的なトレードスキル向上の一環として取り組むことが大切です。

本記事の内容は教育目的の情報提供です。本記事で紹介した検証結果は2024年5月23日から2025年5月23日の期間に基づくものです。相場環境は常に変化するため、今後同じ結果が得られる保証はありません。FXトレードは元本割れのリスクを伴う投資であり、すべての取引は自己責任で行ってください。

FXトレードのゴールデンクロスの勝率を多角分析

ゴールデンクロスの勝率

ゴールデンクロスロジックの勝率やプロフィットファクターはどう…

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プロフィットファクターの目安|成功トレードの指標

2025年5月21日 by esupiderman

今回は、トレードの収益性を測る重要な指標「プロフィットファクター」について、その目安や活用法を解説します。

自分のトレード成績を客観的に評価できていますか?

「なんとなく勝てている気がする」という感覚も重要ですが、それだけではなく、数字で明確に把握することが長期的な成功への第一歩だと思います。

プロフィットファクターは、単なる数字ではなく、あなたのトレードシステムの「質」を表す指標です。

プロフィットファクターの目安と基本知識

プロフィットファクターとは、簡単に言えば「総利益÷総損失」で計算される数値です。この値が大きいほど、収益性の高いトレードシステムと言えます。

でも、具体的にはどのくらいの数値を目指せばいいのでしょうか?

プロフィットファクター2から3以上が勝ち組の基準!?

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プロフィットファクターはいくつあれば良いの?

というのは多くのトレーダーが気になる点ですよね。結論から言うと、プロフィットファクター2.0以上あれば、かなり優秀なトレードシステムと言えます。

プロフィットファクターの一般的な評価基準

1.0未満 損失が利益を上回っている(長期的に負ける)
1.0〜1.5 かろうじて利益が出ている状態
1.5〜2.0 安定して利益を出せる状態
2.0〜3.0 かなり優秀なトレードシステム
3.0以上 かなり優秀なトレードシステム (ただし、サンプル数に注意)

例えば、総利益が100万円、総損失が50万円の場合、プロフィットファクターは2.0となります。

これは、損失の2倍の利益を出せているということ。

つまり、リスクリワード比で言えば、平均して1:2の取引ができているということです。

ただし、ここで重要なのは「サンプル数」です。

たった10回のトレードでプロフィットファクター3.0を達成しても、それが長期的に続くとは限りません。最低でも30回以上、できれば100回以上のトレード結果で評価することをおすすめします。

あなたのトレードスタイルによって目標値は変わる

デイトレードとスイングトレードでは、目指すべきプロフィットファクターの値も変わってきます。

一般的に、短期トレードほど勝率が高くなる傾向があるため、デイトレーダーの場合はプロフィットファクター1.5程度でも十分利益を出せる可能性があります。

一方、スイングトレードやポジショントレードでは、1回の損失が大きくなりやすいため、プロフィットファクター2.0以上を目指したいところです。

プロフィットファクターの理想値と高すぎる数値の落とし穴

「プロフィットファクターは高ければ高いほど良い」と思いがちですが、実はそうとも言い切れません。

プロフィットファクターが異常に高い(例:5.0以上)場合、以下のような問題が潜んでいる可能性があります。

サンプル数不足 十分なトレード回数がなく、たまたま大きな利益が出た取引に偏っている
オーバーフィッティング 過去のデータに過剰に適合させすぎて、将来の相場では機能しない
リスク管理の問題 大きな損失を許容できないために、本来カットすべきポジションを持ち続けている
取引機会の制限 条件が厳しすぎて、トレード頻度が極端に少ない

特に自動売買システム(EA)の評価では注意が必要です。

バックテストでプロフィットファクターが5.0を超えるようなEAは、現実の相場では全く違う結果になることが多いです。

理想的なプロフィットファクターは、2.0〜3.0の範囲と考えましょう。

この範囲であれば、十分な収益性を持ちながらも、現実的なトレードシステムである可能性が高いと思います。

プロフィットファクターの計算方法:正確な収益性評価のために

プロフィットファクターは以下の式で計算します。

プロフィットファクター 総利益 ÷ 総損失

ここで注意したいのは、「総利益」と「総損失」の定義です:

総利益 すべての利益取引の合計額(プラスの値)
総損失 すべての損失取引の合計額(マイナス値だが、計算時は絶対値を使用)
例えば、5回のトレード結果が以下の場合
1回 +10,000円
2回 -5,000円
3回 -3,000円
4回 +7,000円
総利益 10,000円 + 8,000円 + 7,000円 = 25,000円
総損失 5,000円 + 3,000円 = 8,000円
プロフィットファクター 25,000円 ÷ 8,000円 = 3.125

正確な評価のためのポイント

正確なプロフィットファクターを計算するには、以下の点に注意しましょう。

取引コスト(手数料・スプレッド)を含める 実際のコストを考慮しないと、収益性を過大評価してしまいます
十分なサンプル数を確保する 最低でも30回以上、できれば100回以上のトレード結果で計算する
一貫した資金管理で取引する 資金量に対して一定の割合でリスクを取る方法で取引しないと、正確な評価ができません
異なる相場環境での結果を含める 上昇相場・下落相場・レンジ相場など、様々な環境での結果を含めないと、バイアスがかかります

プロフィットファクターとペイオフレシオの組み合わせ戦略

プロフィットファクターだけでなく、「ペイオフレシオ」も合わせて評価することで、より総合的なトレードシステムの分析が可能になります。

ペイオフレシオは「平均利益 ÷ 平均損失」で計算され、1回のトレードにおける利益と損失の比率を表します。

例えば、平均利益が30,000円、平均損失が15,000円の場合、ペイオフレシオは2.0となります。

プロフィットファクターとペイオフレシオの関係性

実は、プロフィットファクターとペイオフレシオ、そして勝率には以下の関係があります。

プロフィットファクター ペイオフレシオ ÷ 勝率÷ (1 – 勝率)

例えば、ペイオフレシオが2.0で勝率が50%の場合

プロフィットファクター 2.0 × 0.5÷ (1 – 0.5) = 1.0

つまり、この場合は収支トントンということです。

両指標を使った戦略最適化

プロフィットファクターとペイオフレシオを併用することで、以下のような戦略の最適化が可能になります。

高ペイオフレシオ・低勝率戦略 1回の勝ちが大きく、負けは小さい戦略(例:トレンドフォロー)
低ペイオフレシオ・高勝率戦略 勝つ確率は高いが、1回の利益が小さい戦略(例:スキャルピング)

あなたの性格や相場観に合った戦略を選択することが重要です。

例えば、負けに弱い性格なら高勝率戦略、じっくり待てるタイプなら高ペイオフレシオ戦略が向いているかもしれません。

プロフィットファクターの目安を活用した実践戦略

プロフィットファクターの概念を理解したところで、次は実際のトレードにどう活かしていくかを見ていきましょう。

裁量トレードにおけるプロフィットファクターの活用法

システムトレードとは異なり、裁量トレードではプロフィットファクターの活用方法が少し変わってきます。

裁量トレードでは、以下のようにプロフィットファクターを活用しましょう。

1. トレード日誌の徹底管理

裁量トレードでは、すべての取引を記録することが重要です。

  • エントリー・決済価格
  • 損益金額
  • 取引理由(エントリー・決済の根拠)
  • 相場環境(トレンド・レンジなど)
  • 精神状態(冷静・焦りなど)

これらの情報をもとに、取引タイプごとにプロフィットファクターを計算します。

例えば、「押し目買い」「ブレイクアウト」「レンジ逆張り」「インジケーターを使ったトレード」など、パターン別に分析することで、自分が得意なトレードパターンが明確になります。

2. トレード環境の最適化

プロフィットファクターを時間帯や通貨ペアごとに分析することで、あなたに最適なトレード環境が見えてきます。

  • 「午前中のトレードはプロフィットファクター2.5だが、午後は0.8」
  • 「ドル円はプロフィットファクター1.8だが、ユーロドルは0.9」

このような分析結果から、トレードする時間帯や通貨ペアを絞り込むことで、全体のパフォーマンスを向上させることができます。

3. メンタル管理への応用

プロフィットファクターの変動は、しばしばメンタル状態を反映します。

例えば、連敗後のリベンジトレードや、大勝ち後の慢心は、プロフィットファクターの急激な低下として表れます。

定期的にプロフィットファクターをチェックすることで、「最近の調子はどうか?」を客観的に評価できます。

もし急激な低下があれば、一度トレードを休んだり、ポジションサイズを縮小したりする判断材料になります。

プロフィットファクターと勝率の相関関係を理解する

プロフィットファクターと勝率は、密接に関連していますが、必ずしも比例関係にあるわけではありません。

むしろ、トレードスタイルによって、最適な組み合わせは変わってきます。

高勝率・低リワードリスク比の戦略

例えば、勝率80%、平均リワードリスク比1:0.5(ペイオフレシオ0.5)の場合

プロフィットファクター = 0.5 × 0.8 ÷ (1 – 0.8) = 2.0

この戦略は、頻繁に小さな利益を積み重ねるスタイルです。

スキャルピングやマーケットメイク型の戦略がこれに当たります。

低勝率・高リワードリスク比の戦略

一方、勝率30%、平均リワードリスク比1:3(ペイオフレシオ3.0)の場合

プロフィットファクター = 3.0 × 0.3 ÷ (1 – 0.3) = 1.29

この戦略は、負けトレードが多いものの、勝ったときの利益が大きいスタイルです。

トレンドフォロー型やブレイクアウト戦略がこれに当たります。

あなたに合った戦略の選び方

どちらの戦略が「正しい」というわけではなく、あなたの性格や相場観に合った戦略を選ぶことが重要かなと思います。

  1. メンタル面での考慮:連敗に耐えられるか?小さな利益で満足できるか?
  2. 時間的制約:短期で決済したいか、長期保有できるか?
  3. 相場分析の得意不得意:トレンド判断が得意か、レンジ相場の判断が得意か?

自分の特性を理解した上で、プロフィットファクターが最大化される戦略を選びましょう。

プロフィットファクターと期待値の違いとトレード戦略への影響

プロフィットファクターと似た概念に「期待値」がありますが、両者は異なる指標です。

それぞれの特徴と活用法を理解しましょう。

プロフィットファクターと期待値の違い

プロフィットファクター 総利益 ÷ 総損失
期待値 (勝率 × 平均利益) – ((1 – 勝率) × 平均損失)

プロフィットファクターは「比率」を表すのに対し、期待値は「1トレードあたりの平均損益」を表します。

例えば、以下のようなシステムがあるとします:

  • 勝率: 40%
  • 平均利益: 30,000円
  • 平均損失: 10,000円

この場合、

プロフィットファクター = (0.4 × 30,000) ÷ (0.6 × 10,000) = 12,000 ÷ 6,000 = 2.0
期待値 = (0.4 × 30,000) – (0.6 × 10,000) = 12,000 – 6,000 = 6,000円

つまり、1トレードあたり平均6,000円の利益が期待できるシステムということです。

トレード戦略への影響

プロフィットファクターと期待値、どちらを重視するかによって、最適な戦略も変わってきます:

  1. プロフィットファクター重視:リスク管理に重点を置いた戦略
    • 損失を最小限に抑える
    • 大きな損失を出さない
    • 利益を伸ばす
  2. 期待値重視:取引頻度に重点を置いた戦略
    • 多くの取引機会を見つける
    • 小さな期待値でも頻度を増やす
    • 複利効果を最大化する

理想的には、両方の指標が高い戦略を目指すべきですが、トレードオフが発生する場合は、あなたの資金量やリスク許容度に合わせて最適なバランスを見つけることが重要です。

資金管理との組み合わせ

プロフィットファクターと期待値を理解した上で、適切な資金管理を行うこと、長期的には良いと思います。

  1. 固定比率法:資金の一定割合(例:2%)をリスクとする方法
  2. ケリー基準:数学的に最適な賭け金を計算する方法
  3. 固定ユニット法:一定金額をリスクとする方法

特にプロフィットファクターが高い戦略では、より積極的な資金管理(例:ケリー基準)が有効だとされていますが、リスク管理を忘れないようにしましょう。

プロフィットファクターの目安まとめ

ここまでプロフィットファクターについて詳しく見てきましたが、最後に重要なポイントをまとめておきましょう。

プロフィットファクターの目安

安定して利益を出せる状態の1.5〜2.0を目安とする。

プロフィットファクター向上のために、損失を小さく抑えて利益を最大化する。

また、分に合った時間帯・通貨ペアに特化することが良いのではないかと思います。

プロフィットファクターは単なる数字ではなく、あなたのトレードシステムの質を表す重要な指標です。

定期的に計算し、改善点を見つけることで、長期的な収益性を高めていきましょう。

完璧なトレードシステムはありませんが、プロフィットファクター2.0以上を目指すことで、プロのトレーダーに一歩近づくことができます。

まずは自分のトレード記録を分析し、現在のプロフィットファクターを把握することから始めてみてください。

そして最後に、数字に振り回されすぎないことも大切です。

プロフィットファクターは重要な指標ですが、トレードの楽しさや自分自身の成長を感じることも同じくらい大切です。

数字と感覚、両方のバランスを取りながら、長期的に続けられるトレードスタイルを見つけていきましょう。

本記事の記載内容は教育目的です。最終的な投資判断は自己責任で行ってください。

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FXトレードのゴールデンクロスの勝率を多角分析

2025年5月18日 by esupiderman

今回は、FXトレードロジックの中でも、人気の手法ゴールデンクロスの勝率を分析してみましょう。

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あのゴールデンクロスって本当に使えるの?

ゴールデンクロスに興味をお持ちの方、ゴールデンクロスをロジックに取り入れているけど、勝率やプロフィットファクターはどうなのだろう?と考えている方に向けて、今回は色々な角度からに検証した結果をお届けします。

FXの王道ゴールデンクロス勝率を検証する

FXトレーダーなら一度は耳にしたことがあるゴールデンクロス。

短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜ける、あの有名なシグナルです。

ゴールデンクロス SMA5とSMA20のゴールデンクロス 短期移動平均線 長期移動平均線 ゴールデンクロス

でも実際のところ、このシグナルがどれくらいの確率で利益を生み出しているのか、気になりませんか?

私自身、長年FXに取り組んできましたが、ゴールデンクロスの真の実力については様々な意見があります。ですので今回は、データに基づいた検証をしていきましょう。

MT5(メタトレーダー)でMAゴールデンクロスを設定する

まずは基本中の基本、MT5(メタトレーダー5)でのゴールデンクロスの設定方法からご紹介します。

基本的な設定手順

  1. MT5を起動し、チャート画面を開きます
  2. 「挿入」メニューから「インディケータ」→「トレンド系」→「Moving Average」を選択
  3. 最初の移動平均線は期間を短く設定(例:5日)
  4. 同様の手順で2本目の移動平均線を追加し、期間を長く設定(例:20日)

これで基本的なゴールデンクロスを観察する設定が整いました。

※外部インジケーターをMT5に挿入する方法は、→こちらの記事を参照してください。

移動平均線ゴールデンクロスのFX手法を検証する

さて、一般的な移動平均線のゴールデンクロスの勝率を検証していきましょう。

短期線が長期線を下から上へクロスすると、ゴールデンクロスで買いシグナルとします。

ゴールデンクロスにクローズ条件を加えて勝率を検証

ロジックの条件は、次の通りです。リスクリワードは、1:1で検証していきます。

エントリー 短期線が長期線を下から上へクロスすると、ゴールデンクロス
クローズ +100pips で利確
クローズ –100pips でロスカット
短期SMA パラメーター 5
長期SMA パラメーター 20
通貨ペア EUR/USD
時間足 4時間足
検証期間 2024年5月16日 から 2025年5月16日

SMAゴールデンクロス検証結果

単純移動平均線(SMA)のゴールデンクロスと上記のクローズ条件での結果はこのようになりました。

項目 値 項目 値
初期証拠金 10,000.00 証拠金絶対ドローダウン 352.94
純損益 1,232.34 証拠金絶対ドローダウン 535.28 (5.26%)
総損失 -1,561.84 残高相対ドローダウン 4.71% (478.10)
プロフィットファクター 0.79 証拠金維持率 8564.98%
リカバリファクター -0.62 Z-Score 0.22 (17.41%)
取引数 28 ロング (勝率 %) 28 (46.43%)
勝ちトレード (勝率 %) 13 (46.43%) 負けトレード (勝率 %) 15 (53.57%)
最大 勝ちトレード 100.06 最大 負けトレード -115.04
平均 勝ちトレード 94.80 平均 負けトレード -102.82
最大 連勝数 (全額) 4 (368.98) 最大 連敗数 (全額) 3 (-329.24)

収益の結果は、マイナスとなりました。

総損失が-1,561.84ピップスであり、総利益の1,232.34ピップスを上回っています。

勝率は、46.43%(13勝15敗)と50%を下回っており、勝つよりも負ける取引の方が多いことを示していますが、ほぼ、50%なので、プラマイ0になるロジックだと考えられます。

プロフィットファクターは、0.79という値は1.0未満で、これは投資した金額に対して回収できる金額が少ないことを意味します。つまり、長期的には確実に資金が減少していく傾向にあります。

リカバリファクターについても、-0.62という値は、ドローダウンから回復する能力が非常に低いことを示しています。

SMAのパラメーターを変更して検証する

エントリー 短期線が長期線を下から上へクロスすると、ゴールデンクロス
クローズ +100pips で利確
クローズ –100pips でロスカット
短期SMA パラメーター 20
長期SMA パラメーター 100
通貨ペア EUR/USD
時間足 4時間足
検証期間 2024年5月16日 から 2025年5月16日
指標 値
総損益 -269.34
総利益 378.68
総損失 -648.02
勝率 40.00%
プロフィットファクター 0.58
リカバリファクター -0.60
最大ドローダウン -322.12
トレード数 10

総損益は、マイナスです。勝率も40%、プロフィットファクター1.0以下なので、効果的ではないですね。

今度は、ゴールデンクロスのためのSMA数値は、上記2つと変えず、クローズ条件だけを変えてみましょう。

クローズ条件を変える

リスクリワードを2:1にしてみます。

エントリー 短期線が長期線を下から上へクロスすると、ゴールデンクロス
クローズ +100pips で利確
クローズ –50pips でロスカット
短期SMA パラメーター 5
長期SMA パラメーター 20
通貨ペア EUR/USD
時間足 4時間足
検証期間 2024年5月16日 から 2025年5月16日
指標 値
総損益 -257.32
総利益 1066.08
総損失 -1323.40
勝率 30.56%
プロフィットファクター 0.81
リカバリファクター -0.58
最大ドローダウン -264.10
トレード数 36

勝率も30%でトータルでマイナスです。

この後も、パラーメーター数値や時間軸、通貨ペア、リスクリワードも変えて試してみましたが、同じような結果になったので、その部分は省略します。

ここまでで分かることは、クローズ条件を変えたとしても、ゴールデンクロスだけでエントリーするのは、あまり精度がよくないと考えられます。

特にレンジ相場が多い期間は、ゴールデンクロスだけでエントリーは不向きですので、長期MAやMACDなど何かしらのトレンドフィルターが必要ですね。

MACDゴールデンクロスのFX手法を検証する

MACDをトレンドフィルターとして組み合わせ、上記の移動平均線のゴールデンクロスの勝率や収益率などを検証してみましょう。

まずは、せっかくなのでMACD単体のゴールデンクロスも人気のあるといわれている手法なので検証してみました。

ゴールデンクロス MACD シグナル MACDゴールデンクロス
エントリー MACDがシグナルを下から上へクロスすると、ゴールデンクロス
クローズ +100pips で利確
クローズ –100pips でロスカット
短期MACD パラメーター 12
長期MACD パラメーター 26
シグナル パラメーター 9
通貨ペア EUR/USD
時間足 4時間足
検証期間 2024年5月16日 から 2025年5月16日

標準パラメーターでの勝率

指標 値
総損益 -301.56
総利益 1532.18
総損失 -1833.74
勝率 50%
プロフィットファクター 0.84
リカバリファクター -0.35
最大ドローダウン -708.20
トレード数 34

一般的な設定(12,26,9)でのMACDゴールデンクロス手法の勝率は、50%、総損益もマイナスという結果になりました。

さすがに、これだけを手法としてFXで勝ち続けることは難しいですね。

今度は、逆張りに絞ったMACDのゴールデンクロスで検証しみましょう。

逆張りMACDゴールデンクロス

逆張りなので、レベル0より下でゴールデンクロスした場合に限定します。

レベル0より上でMACDがゴールデンクロスしていてもエントリー対象から除外します。

レベル0 対象ゴールデンクロス レベル0より下なので逆張りとなり対象とする レベル0より上なので除外 除外ゴールデンクロス MACD シグナル MACDゴールデンクロス
指標 値
総損益 -156.86
総利益 1036.82
総損失 -1193.68
勝率 47.83%
プロフィットファクター 0.87
リカバリファクター -0.22
最大ドローダウン -638.84
トレード数 23

勝率も損益もあまり変わりませんね。やはり、レンジ相場が多ければ負けてしまいますね。

次は、トレンドフィルターを加えて見ましょう。

FXゴールデンクロス手法+トレンドフィルター勝率を検証

上昇トレンド中にゴールデンクロスした場合に限定して検証してみましょう。

FXトレンド手法で人気のSMAをトレンドフィルターにする

長期SMAトレンドフィルター トレンドフィルターSMA+SMAゴールデンクロス 短期移動平均線 中期移動平均線 長期移動平均線
エントリー 長期SMAより上で中期SMAと短期SMAのゴールデンクロス
クローズ +100pips で利確
クローズ –100pips でロスカット
短期SMA パラメーター 5
中期SMA パラメーター 20
長期SMA パラメーター 75
通貨ペア EUR/USD
時間足 4時間足
検証期間 2024年5月16日 から 2025年5月16日
指標 値
総損益 -193.22
総利益 665.82
総損失 -859.04
勝率 7 (46.67%)
プロフィットファクター 0.78
リカバリファクター -0.49
最大ドローダウン 364.00 (3.58%)
トレード数 15

んー、人気の長期SMAをトレンド手法として加えましたがあまり意味がないですね。勝率もその他の数値もあまり変わりません。

この後、MACDゴールデンクロスについても、SMAのトレンドフィルターを加えて検証しましたが、同じような結果になりました。

長期移動平均線の上に価格があれば上昇トレンドというような判断は安易にできないですね。

しかし、分析の結果、長期移動平均線の上に価格があれば上昇トレンドというフィルターを加えた場合、時間帯によっては良い結果をだしていることが分かりました。

SMAのゴールデンクロスでもMACDのゴールデンクロスでも、NY市場時間帯に勝率も利益率も上がっている結果が見られました。

インジケーターだけではなく、時間帯も味方につけた方が良い結果がでると考えられます。

※16-23時がNY市場と表示されていますが、これは、MT5の時間です。日本時間に直すと、22時~翌5時頃(サマータイム)です。

ゴールデンクロスを使ったFXロジックの勝率まとめ

ここまでSMAとMACDを使ったFXのゴールデンクロス手法の勝率や利益率を検証してきました。

検証から明らかになったのは、ゴールデンクロス単体では勝率約50%程度と、トレード戦略としては不十分な結果となりました。

この戦略を効果的に活用するには、以下のポイントを考慮するといいかなと思います。

時間帯の選択:検証の結果、USDペアは、NY市場時間帯(日本時間22時〜翌5時頃)に限定することで、ゴールデンクロスの精度が向上していたので、他の通貨ペアを使う場合も時間帯を考慮する。

単体使用は避ける:レンジ相場が多い期間では特に精度が下がるため、何らかのトレンドフィルターと組み合わせることが必須と考えられます。

レンド判断の複合化:長期SMAの位置だけでトレンド判断するのは不十分なため、複数の指標を組み合わせた総合的なトレンド判断が必要です。

皆さんもぜひ、自分のトレードスタイルに合ったゴールデンクロス手法を見つけて、検証してみてください。

ボリンジャーバンド組み合わせ有名手法検証

RSIにボリンジャーバンド組み合わせ有名手法検証

RSIとボリンジャーバンドを組み合わせた手法って本当に勝てるの?

このブログ記事の検証は2024年5月16日から2025年5月16日までの1年間のデータを使用しています。将来において同様の結果が得られるとは限りませんので、実際のトレード判断はご自身の責任で行ってください。

Filed Under: 未分類 Tagged With: fx ゴールデンクロス 勝率

MT5インジケーターの「簡単」な入れ方と表示されない時の対処法

2025年3月22日 by esupiderman

FX取引を行う上で、MT5(メタトレーダー5)は世界中のトレーダーから愛用されているプラットフォームです。

特にインジケーターを活用することで、相場分析の精度が格段に上がりますよね。

アバター1

でも、MT5にインジケーターを入れる方法がわからない..

せっかくインストールしたのに表示されない..

MetaTrader 5 – USDJPY, H1 市場観測 データウィンドウ ナビゲーター 70 50 30 RSI(14) チャートプロパティ インディケーターリスト 期間設定 テンプレート オブジェクト RSIインジケーターのプロパティ パラメータ 表示選択 カラー RSIラインを表示 オーバーソールドラインを表示 オーバーボードラインを表示 OK キャンセル USDJPY 1時間足 | O: 147.25 H: 147.89 L: 146.98 C: 147.35 | 2024.03.17 15:00

今回は、MT5インジケーターの入れ方について、PCとiPhoneそれぞれの方法と、よくあるトラブルの対処法をご紹介します。

この記事を読めば、あなたも簡単にMT5のインジケーターを活用できるようになります。

MT5カスタムインジケーターの入れ方(PC)

PCでのMT5カスタムインジケーターの導入方法を紹介します。最も一般的なのは、ファイルを直接指定のフォルダに配置する方法です。順を追って説明していきますね。

MT5カスタムインジケーターの導入方法(PC)

MT5を起動します
まずMetaTrader 5プラットフォームを開きます
↓
データフォルダを開く
上部メニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選択します
mt5インジケーターの入れ方データフォルダ
↓
Indicatorsフォルダを開く
開いたフォルダ内の「MQL5」→「Indicators」→「Free Indicators」フォルダを開きます
mt5インジケーターの入れ方データフォルダ
↓
mt5インジケーターの入れ方データフォルダ
↓
mt5インジケーターの入れ方データフォルダ
↓
インジケーターファイルをコピー
ダウンロードしたインジケーターファイル(.ex5または.mq5)をこの「Free Indicators」フォルダにコピーします
↓
MT5を再起動
変更を適用するためにMT5を再起動します

これで基本的なインジケーターの追加は完了です。簡単ですよね。

カスタムインジケーターは、チャートにドラッグ&ドロップするだけで使い始めることができます。

インジケーターがMT5に追加できない・表示されない場合

インジケーターファイルを正しくデータフォルダに入れたはずなのに、「ナビゲーター」に表示されない、またはチャートに追加できないという問題が発生することがあります。

よくある原因と対処法を見ていきましょう。

MT5の再起動

MT5を再起動してください
「データフォルダ」にインジケーターを入れたのに、ナビゲーターに該当するインジケーターが表示されないときは、ほとんどの場合、MT5の再起動で解決します。

そのため、まずは、MT5を再起動してみましょう。

インジケーターの配置場所を確認する

カスタムインジケーターを使用するには、正しい場所に配置する必要があります。

該当するインジケーターが、「カスタムインジケーター」一覧に表示されない場合は、もう一度、

Indicatorsフォルダを開く
開いたフォルダ内の「MQL5」→「Indicators」→「Free Indicators」フォルダを開きます

フォルダ内に配置してあるか確認しましょう。

ファイル形式を確認する

ファイルの拡張子が「.ex5」または、「.mq5」であることを確認します。

RSI.ex5 RCI.mq5

インジケーターのプロパティを確認

チャート上で右クリック
「インディケーターリスト」を選択
mt5インジケーターの入れ方データフォルダ
↓
インジケーターリスト確認
追加したインジケーターが一覧にあるか確認
mt5インジケーターの入れ方データフォルダ
↓
プロパティを開く
インジケーターを選択して「プロパティ」をクリック
↓
表示選択確認
「表示選択」タブでインジケーターが非表示になっていないか確認
mt5インジケーターの入れ方データフォルダ
↓
カラー確認
「カラー」タブでチャートの背景カラーとインジケーターカラーが被っていないか確認
mt5インジケーターの入れ方データフォルダ

インジケーターの互換性問題

古いMT4用のインジケーター(.ex4)をMT5で使おうとしている可能性

MT5用にコンバートされたバージョンを探すか、同等の機能を持つMT5用インジケーターを探しましょう。

インジケーターに必要な依存ファイルの確認

一部のインジケーターは他のファイル(ライブラリなど)に依存している場合があります。

配布元のサイトやドキュメントを確認し、必要なファイルがすべてインストールされているか確認しましょう。

カスタムインジケーター倉庫

信頼できるソースからインジケーターをダウンロードすることが重要です。以下にサイトをいくつか紹介します。※使用は自己責任のもとご利用ください。

  • MQL5コミュニティ(公式)
  • Forex Factory

無料のものから有料のものまで様々ありますが、初めは無料のインジケーターから試してみるのがいいでしょう。

スマホ(iPhone)でのMT5インジケーターの入れ方

外出先でもFX取引をしたい方は多いと思います。

iPhoneでもMT5を使ってインジケーターを活用できれば、いつでもどこでも相場をチェックできて便利ですよね。

スマホ(iPhone)版インジケーター追加手順

iPhoneでのMT5インジケーターの追加は、PCとは少し方法が異なります。基本的には標準搭載されているインジケーターのみ使用可能ですが、その追加方法を解説します。

①チャートを表示し、画面上部の( f )アイコンをタップします。

  1. iPhoneでMT5アプリを起動します
  2. チャートを表示し、画面下部の「インジケーター」アイコンをタップします
  3. 「インジケーター」画面が表示されるので、使いたいインジケーターを選択します
  4. 設定画面が表示されるので、パラメーターを調整して「完了」をタップします

②「メインウィンドウ」の右側の「⊕」をタップ

③表示したいインジケーターを選択

④MA表示完了

iPhone版MT5の制限事項

iPhoneのMT5アプリでは、PCバージョンと比べていくつかの制限があります。

  • カスタムインジケーターの直接インストールはできません
  • 標準搭載のインジケーターのみ使用可能です
  • 複雑な設定変更ができない場合があります

MT5カスタムインジケーターの入れ方 まとめ

今回は、MT5インジケーターの入れ方についてPC版とiPhone版の方法を紹介しました。

PC版MT5でのインジケーターは、非常に簡単に入れることが出来ます。

「データフォルダ」の「MQL5」→「Indicators」→「Free Indicators」フォルダに.ex5または.mq5ファイルを配置し、MT5を再起動するだけです。

表示されない場合は、再起動の確認、ファイル形式の確認、配置場所の確認、非表示設定になっていないかなどをチェックしましょう。

iPhoneの場合は、標準搭載インジケーターのみ直接追加可能です。

MT5は便利なツールですが、過信は禁物です。複数のインジケーターを組み合わせたり、ファンダメンタルズ分析と併用することで、より信頼性の高いトレードができるようになると思います。

ぜひ自分に合ったインジケーターを見つけて、取引に役立ててください。

FXトレードのゴールデンクロスの勝率を多角分析

ゴールデンクロスの勝率

ゴールデンクロスに興味をお持ちの方、ゴールデンクロスをロジックに取り入れているけど、勝率やプロフィットファクターはどう…

Filed Under: 未分類 Tagged With: mt5 インジケーター 入れ方

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